(写真:AP)
アルゼンチン3発!初V王手(スポーツニッポン)
事実上の決勝戦にアルゼンチンが3-0で完勝!
テベス、すげぇっ! マラドーナだよ。
アルゼンチンのうまい若手には、必ずといっていいほど「マラドーナ2世」の枕詞がつく。
会社の「将来の社長候補」と一緒で、そんな奴らが数え切れないほど現れては、人知れず消えていった。
余りにも聞き飽きたので、もはや「Mr.」とか「さん」みたいな敬称程度のものにさえ感じられた。
そんな中、今度こそは、本当にそうだと思わせる奴が出てきた!
ドリブル、シュート、パス、強さ、早さ、戦術眼、全て持ってる・・・。
これでは、サビオラでさえも、控えになってしまうわけだ・・・。
ほんとは、ちょっとでもいいから、サビオラも見たかったんだけどな・・・。
テベスもすごかったが、ダレッサンドロって誰?みたいな選手でもめちゃくちゃうまかったし、アルゼンチンの組織力もすごかった。
イタリアのベタ引きを差し引いたとしても、アルゼンチンの圧倒的なボール支配。前線でおもしろいようにパスがつながる。
イタリア、相変わらず、カテナチオでむかついた。
そんな中、アルゼンチンが3点ももぎ取ってくれたので、気持ち~! 超気持ちー!
しかも最後まで攻撃の手を緩めずにいながら、無失点。
ざまみろ、イタリア。
しかし、日本の遥か上を行っていたイタリアだが、アルゼンチンは更にその遥か遥か彼方。
世界最高峰は違うな・・・。
アルゼンチン スタメン
10 テベス
8 デルガド 12 ロサレス
15 ダレッサンドロ
11 キリ・ゴンサレス 6 L・ゴンサレス
5 マスケラーノ
6 エインセ 4 コロッチーニ
2 アジャラ
18 ルクス
基本はフォーメーションは3-4-3。
状況に応じて、守備的な3ボランチ(3-3-3-1)となり、攻撃に転じると瞬時に3トップ3シャドウ(3-1-3-3)となる脅威のシステム。
特に守備から攻撃に転じるとき、高い位置での数的優位を瞬時に確立できる。
ただ、ビエルサ監督が、
「簡単に勝っていると思われるだろうが、決してそんなことはない。フィジカル面でも大きな犠牲を払っているんだ。」
と、いうように、このシステムは、個々の選手のハイレベルな能力抜きには成り立たない。
1.強力なセンターバックが3人いる。(エインセ、アジャラ、コロッチーニ)
2.スタミナ無尽蔵の狂犬ボランチがいる。(マスケラーノ)
3.攻守の切り替えが(頭の面でも足の面でも)超高速な万能サイドハーフが2人いる。(キリ、ルイス)
4.キープ力があってシュートも狙えるテクニシャンがトップ下にいる。(ダレッサンドロ)
5.ドリブルでの突破力があり、クロスが正確なウィングが両サイドにいる。(デルガド、ロサレス)
6.絶対的なストライカーでゲームメイクもこなせる1トップがいる。(テベス)
これらの条件が見事なまでに揃っていなければ、ここまで無敵にはならなかったはず。
他のチームがシステムだけ導入しても、これらの条件が揃っていなければ、ここまでの効果は望めないだろう。
第一、中盤に求められる運動量が尋常でない。
基本的に3バック、1ボランチなので、中盤で激しくプレスに行かないと、守りにならないからだ。
OA、31歳のキリ・ゴンザレスが後半バテバテで交代したが、無理もない。
さて、イタイかもしれないが、このシステムを日本代表に導入できないだろうか、なんて考えてみた。
上記の条件を満たせるだろうか。
1.3バック、中沢、宮本、坪井、お、行けるかも。中田浩、福西をコンバートしてもおもしろそう。
2.ボランチ、今野、戸田あたりにズタボロになってもらおう。
3.サイドハーフ、誰もいねぇっ! アレックスじゃ攻守ともボツ。ヒデと稲本にやってもらうか・・・。
4.トップ下は小野か俊輔かヒデ、調子のいい人にお願いしよう。
5.ウィング、やっぱし、いねぇっ! アレックスじゃダメだし・・・。 玉田と石川、大久保、永井とか?
6.ストライカー、いない・・・。久保?
久保
玉田 (高原) 大久保
(アレックス) (石川)(永井)(本山)(柳沢)
小野
(俊輔)(ヒデ)
ヒデ 稲本
(小野) 今野 (ヒデ)
(戸田)(中田浩)
中沢 坪井
(中田浩) 宮本 (福西)(闘莉王)
(中沢)
川口
(楢崎)
あらぁ、微妙・・・。
ダブってベンチってのも多くなる・・・。
どうでしょ?
やっぱ無理かな・・・?
3-5-2で、鈴木が前線でボールを持ったまま突っ立っているだけ、なんてのを見たりすると、どうにかしてよ、と、システム変更とかを考えたくなってしまうのでした。
4-4-2でも、サイドバックが、アレと火事では、絶望的ですしね。
(TーT)